解決策
解決のポイント
1.長寿命化により、メンテナンス工数・コストを大幅に低減
2.補助金制度の活用により、初期投資を3割以上圧縮
3.工場生産による品質の安定化、桁形状や曲線・勾配に応じてミリ単位で調整可能
工場生産による“オーダーメイド加工・安定品質”
“延命よりも長寿命化”という方針の下、A社が採用したのは、軽量で腐朽しない「FFU合成まくらぎ」でした。
積水化学の担当者曰く、FFU合成まくらぎは、桁形状や曲線・勾配条件に合わせてミリ単位で加工が可能だというのです。こちらの要望する寸法・厚みに対して強度計算によって最適寸法を提案いただきました。そして、桁の位置や高低差を反映したメーカー指定の寸法指示書に従い、工場での精密加工によって納入されたFFU合成まくらぎは、結果として現場での削正をほぼゼロに抑えることができました。
「寸法指示書通りの形状・寸法で納入されるので、品質も安定しており、現場での取り付けもスムーズだった。」と軌道業者からも好評でした。
▼FFUの特長

▼FFU合成橋まくらぎ

▼出荷前のFFU合成まくらぎ

補助金活用で初期負担を抑制
さらには、FFU合成まくらぎを採用するに当たり、補助金制度を活用して費用を抑えられることが分かりました。合成まくらぎはJIS規格に適合した長寿命・省メンテナンス資材として、「鉄道施設総合安全対策事業費補助制度」等の対象に認定されているとのことでした。早速JIS規格資料や技術資料などを取り寄せ確認したところ、今回の採用にも補助金が適用されることが分かり、初期費用を当初の見通しから約3割削減することが可能となりました。新しい素材を採用するハードルが一気に下がったことを覚えています。
▼合成橋まくらぎ長期性能評価結果

導入後の変化
現在は導入から数年経過していますが、橋梁部の腐朽箇所の管理が不要となり、夜間・高所での作業回数も減少しました。結果として、安全性・作業効率・人員負荷の全てが改善しています。保全に関する心配事が大きく減ったため、毎日の安心感が違います。
まとめ
橋まくらぎの合成まくらぎ化は、単なる「素材の置き換え」ではありません。経験豊富な熟練技能者の減少、高所作業のリスク、測量・加工精度の確保といった複合的な現場課題に対して、技術・設計・施工・資金調達などを総合的に見直した解決策であり、次の50年に向けた橋梁維持を支える選択肢として、中小民鉄様の現場において近年注目を集めています。
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