解決策
解決のポイント
1.絶縁性に優れたシートと接着力の高い専用プライマーで、電食防止効果を長期にわたり維持。
2.防食効果を目視で確認できる半透明のシート。
防食用シート「インフラガードUVP」との出会い
ある日、積水化学の工場見学に訪れたK氏はそこに展示されていた「インフラガードUVP」(以下「UVP」という)に目が留まりました。UVPは紫外線で固まる補修・防食用FRPシートで絶縁性・耐久性に優れ、2種類の専用プライマーにより高い接着力を有するというものでした。説明を聞いたK氏は電食したレール交換に合わせてUVPの試験施工を行い、防食性能を確認することにしました。 メーカーによる指導の下、レールに専用プライマーを塗り、UVPシートを貼っていきました。シートは半透明で柔らかいので、レール形状に沿って隙間なく密着している様子がシートの上からでも確認できました。シート貼り付け後、シートとプライマーが硬化するとレール表面に固く強固な防食層が完成しました。
▼UVPで対策したレール

▼UVP施工後のレール締結部

施工から2年・・・驚きの防食効果
試験施工から1年後、同時期に交換したレールが電食を起こしている隣で、UVPを貼ったレールには変化がないことがシートの上からもはっきりとわかりました。 さらに1年後、施工から2年経過してもシートに剥がれはなく、電食も起きていないことが確認できました。 これまで電食によって2年おきにレールを交換していた現場でしたが、UVPを貼ったレールは使用が継続され、従来より交換頻度を減らすことができたのでした。
やっと見つけた防食対策 さらなる長寿命化にも期待
「10年近くさまざまな方法を試しても効果がなく、UVPについても最初は半信半疑でした。しかし2年間の試験施工を経て、やっと効果的な対策方法が見つかりました。これからさらに2年、4年と効果が持続すれば、レールメンテナンス費用の大幅削減が期待できるので今後が楽しみですね」とUVPへの期待を語るK氏でした。
今回の課題を解決した製品
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