解決策
解決のポイント
1.柔軟性のある”ポリエチレン管”によって凍結時の破損を抑制
2.耐候性を有する『エスロンプラントハイパーBK』を選定したことで、屋外露出での使用が可能に
新たな配管との出会い
最適な配管材を検討していたところ、若手社員が「柔らかくて曲がる配管をテレビで見た」と話していたことを思い出しました。その配管材を調べるとエスロハイパーという名のポリエチレン管だったことが判明し、製造元の積水化学に問合せました。そこで、工場用のエスロハイパーである『エスロンプラントハイパーBK』を紹介されました。しかしながら工場でポリエチレン管を採用した前例がありません。半信半疑な部分が拭えませんでしたが、まずは話を聞いてみることにしました。
凍結しても割れにくく、メンテナンス工数削減
『エスロンプラントハイパーBK』はパイプと継手が完全に一体化するため、継手部分からの漏水を抑制できます。さらに、積水化学から提示された氷点下での繰り返し凍結試験報告書を確認したところ、柔軟性のある素材のため凍結しても解凍時の伸縮に耐えることで、破損リスクが低減できることもデータで確認できました。
▼凍結試験報告書イメージ
▼クレーンで吊り上げている様子
▼重機で踏みつけても復元可能です
屋外配管でも、安心して使える
そしてもう一つ、塩ビ管と比較した際にメリットと感じたのは紫外線に対する強さでした。塩ビ管に保温材を巻かずに屋外で使用していると、紫外線劣化により塩ビ管が変色したり、割れやすくなったりすることを懸念していました。今回の『エスロンプラントハイパーBK』は屋外対応の配管のため、紫外線による経年劣化を抑制することが可能です。凍結による漏水以外にも、このような悩みの種が一気に解消されることも決め手の一つでした。
▼屋外暴露した際の性能比較グラフ
導入から5年経った今、思うこと
『エスロンプラントハイパーBK』の導入から5年経った現在、D氏はこう語ります。「漏水や凍結割れがなくなり、毎年数百万円かけていたメンテナンスの費用や手間がなくなったことが一番のメリットですね。保全責任者として工場の安定操業は最大のミッションなので、生産停止のリスクを抑えられたことも大きいです。長期的な目線で、性能もコスト面でも非常に良い選択だったと思います。現在、工場の新増設案件でも使用しています。」
▼施工現場イメージ
今回の課題を解決した製品
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