解決策
解決のポイント
1.工期短縮が可能な修繕工法。
2.埋設管の残存強度がなくても修繕できる工事の方法(工法)。
3.塩害対策が可能な材質の選定。
「SPR-SE工法」という選定
施設課全体の会議で、過去に工場内の管路修繕を行っていた積水化学に相談してみようという話になりました。連絡したところ、「SPR-SE工法」という管路更生工法を紹介されました。それは塩害対策と工期短縮の課題を解決できる工法だというのです。
当初の計画と比べ、工期を2カ月も短縮
今回の修繕工事はA製鉄所の生産活動に影響を及ぼすことがないよう、限られた時間で完工させる必要がありました。「SPE-SE工法」は当初検討していた工法と比べ、工期を2カ月も短縮できました。その大きな要因として、掘削工事がなかったことと、工場の廃水を流しながら施工できたことがあります。
▼「SPR-SE工法」の施工イメージ写真
▼「SPR-SE工法」の施工イメージ写真
将来を見据えた更生工法
「SPR-SE工法」は主に硬質塩化ビニル製である帯状のプロファイルを埋設管内で円形に巻くことで、新たに管路を作る更生工法です。実現場での施工動画を確認したところ、A製鉄所と同じような沿岸部の工場でも採用実績がありました。既設管の鋼板製コルゲート管と比べて塩害の影響を受けにくいと思い、安心しました。また既存の埋設管の強度に頼らず自立した管路を構築するため、将来的に道路が陥没する事はないだろうと思い、採用しました。
▼「SPR-SE工法」施工イメージ
▼「SPR-SE工法」概要図
さまざまな現場に対応できる「SPR-SE工法」
「『SPR-SE工法』を知ってから、埋設管を修繕する際は必ず検討しています。製鉄所の埋設管は、残存強度が確認できない、扁平している場合などがよくあります。管種もコルゲート管、鉄筋コンクリート管、鋼管、レンガ積み管きょなど、さまざまな種類がありますが、『SPR-SE工法』はそのほとんどに対応できるため、非常に助かっています」(F氏談)
今回の課題を解決した製品