背景
A氏が維持管理を行うマンションでは、2回目の大規模修繕の時期が近付いていました。このマンションには湿式タイル仕上げのルーフバルコニーがあり、1回目では改修を行わなかったため今回こそはメンテナンスが必要です。
マンションの管理組合からの要望は「予算内で、騒音も少なく、そして綺麗に仕上げてほしい!」。
全ての要望を一気に叶えるのは困難です。要望の中でどれを優先すべきなのか、どのように修繕の段取りを組んでいくべきか・・・。A氏は、何か良い方法はないかと模索していました。
▼現場イメージ写真
課題
中長期的な修繕コストを抑えたい
建設資材の価格は年々上昇している傾向にあり、「いかにコストを削減するか」ということは常に考えなければいけないテーマです。今回の修繕だけではなく、次回以降の修繕のコスト削減に効く。そのような機能を持つ部材を最優先に検討したいとA氏は考えていました。
引用:建設物価調査会
適切な施工方法を考えたい
湿式タイルを全て張り替えるのは下階への騒音がひどく、住民からのクレームのリスクを鑑みると修繕方法としてはもってのほかです。一般的な方法は、湿式タイルをモルタルで埋めてウレタン防水を施工すること。しかし管理組合の「綺麗に仕上げてほしい」という要望は、あくまでタイルを敷設する前提です。ウレタン防水の上に何かを施工するという、プラスアルファの要素の検討が必要でした。
▼モルタルで埋める施工方法の現場イメージ写真
課題のポイント
1.中長期的に修繕コストを抑えたい
2.管理組合の要望を満たす修繕方法を考えたい
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